【プログラマ35歳定年説】33歳プログラマですが実際に現場退場になりました

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こんにちわ。33歳で底辺プログラマをしている管理人の「ヒロユキ」と申します。

実は、先日に客先より契約金の問題で2019年12月で私の 契約が終了になることが示唆されました。

単純にSESの派遣先の一つから退場になるということなので、即無職というわけではありませんが、実際に退場勧告をもらったということは私の中で衝撃でした。

私の身に降りかかったこの問題より、世間で言われている「プログラマ35歳定年説」は信憑があるのではないかと思ったので、深堀りしてみたいと思います。

プログラマ35歳定年説とは

そもそもプログラマ35歳説とは何かというと、読んで字の如く「プログラマーは35歳を超えると働き口がない」ということです。

wikipediaを参照すると

プログラミング技術は進歩が激しく、技術の陳腐化も著しいため、プログラマは常に新しい技術に目を向け習得していくバイタリティや、場合によっては永年の努力によって培ってきた技術を捨て去る柔軟性が必要である。

また、年功序列的賃金体系のもとでは、高年齢のプログラマはコストが高すぎると考える企業がある(特にプログラミングを単純作業と考える企業に多い)。

俗にIT土方とも呼ばれデスマーチとなった場合は徹夜が続いたり体力が必要となってくる。

そのため、プログラマとしての限界は30~35歳前後であるという説が存在した。これは「プログラマ35(30)歳定年説」と呼ばれる。

現在では経験豊かなプログラマにも一定の需要があり、プログラマ定年説はもはや過去のものとなっているが、コストの観点からは、一定年齢に至ったプログラマに、より単価の高いシステムエンジニアや営業へ転向がすすめられることがある(参考:SEと記者,どちらが短命?、36歳になって思う「プログラマ35歳定年説」)。

wikipedia

とのこと。要するに「プログラマは単純作業のため、コストが上がってくる35歳あたりで採算が合わなくなり、強制退職」ということです。

IT業界ではない方に説明すると、基本的にIT業界は人月計算で見積もりがされることが多いです。

例えば、SE(設計者)が3ヶ月、プログラマが2ヶ月必要な案件の場合…

SE:80万円×3ヶ月 PG:60万円×2ヶ月 合計360万円

みたいな感じです。

また請負ではなく、客先常駐で開発メンバーとして参画する場合もあります。システムエンジニアリングサービス(SES)と呼ばれます。

契約上は準委任契約とかになるのですが、働き方はほぼ派遣です。私はこの準委任契約で客先に常駐しています。

SESでは、1ヶ月客先に常駐して技術力を提供すれば50万とかが利益としてもらえるわけです。 請負と同じで 人月計算の商売になります。

請負と違うのは、残業が発生した場合は客先から追加で料金を取れるという点ですね。

ちなみに私は、1ヶ月40万円という契約で客先に常駐しています。

採算が合わなくなる理由は?

現在の私の給料は残業なしで 額面23万程度ですね。手取りで18万円くらいです。

現在の会社に務め始めてから5万程度は上がっている気がします。そう考えると結構優良企業なのかもしれない…。

しかし、昨年あたりから「お前は赤字だ」と言われ始めました。

  • 客先からは40万円もらっている
  • 私の給料は23万円

この条件なので、少ないながら会社に利益があるように思えるかもしれません。

ただ、会社が負担しているのは社員の給料だけではありません。

厚生年金などは給料には含まれていませんが、社員と同じ額を会社が負担をしなければいけません。

また、開発者の給料以外にも営業や総務、経理などの間接部門のコストを考慮すると実際に会社が抱えるコストは、自分の給料の2倍くらいになることが多いです。

つまり私は利益を出しているように見えますが、実は

  • 客先からは40万円もらっている
  • 私のためにかかるコストは46万円

ということになり、いないほうがマシという存在になるわけです。


上流工程や管理を任せられるようになれば道はある

つまり客先単価より給料(コスト含む)のほうが高くなってしまうため、35歳近くなるとプログラマーでいられなくなってしまうわけです。

逆に言うと、自分の単価が上がっていけば会社としても利益が上がるわけですから、退職をさせられるということはありません。

単価を上げるためには、2つ道があると思います。

  • 設計や要件定義などの上流工程をできるようになる
  • プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーとしてメンバーの管理をする立場になる

あくまで自分の周りの話になりますが、「プログラマーを極めて単価を上げる」というのは難しいように思えます。

ぶっちゃけ、一部の糞使えないプログラマーや天才を除けば、どのプログラマーも生産性はそれほど変わらないからです。

新入社員も3年くらいプログラマーをすれば、業界10年選手とコーディングのスピードは変わらないのではないかと思います。

そのため、顧客企業側からすると、(飛び抜けて優秀でなければ)プログラマの単価を積極的に上げるということはしません。

一方で設計や管理は、仕様どおりに作成すれば良いプログラマと比較して不確定要素が多く、優秀な人材は大変貴重なので単価が高くなります。

上流工程や管理は底辺企業だと任せられない

しかし、我々のような底辺企業の場合は4次受けとかのアサインになるので、基本的にプログラム、テスト、雑用以外の作業を任せられません。

よく、設計補助みたいな形で設計書を指示通りに直したりすることはあります。それで「詳細設計の経験があります」とか言ってる奴がいますが、あんなものは雑用であって設計ではないですよ。

今、自分は一応プログラムを書かせてもらっていますが、少し前まではずっと指示されたとおりに印刷を行うというオペレーションだけをやっていたこともあります。

会社側として、このような業務を任せるのであれば月収23万の私でなく、月収18万円の新卒君のほうが良いわけです。

まあ私としては、月収18万のままでもいいのですが、何故かそうならないのが不思議なところですね…。

まとめ

プログラマ35歳定年説は過去のものという意見も多いようですが、2019年も確かに存在すると思っています。何故なら私が金銭を理由に退場となったからです。

しかし、上流工程や管理の経験を積める中堅以上のSIerであれば単価を上げることが出来るので35歳以上も現場で働く道はありそうです。


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